愛歯技工専門学校 同窓会

会長 江上 勝二

創立88周年

厚生労働大臣指定/専修学校/公益財団法人 愛世会
 愛歯技工専門学校

創立者 鹿毛俊吾
歯科医師だった創立者鹿毛俊吾は大正の初めに『医技分業』を唱え未だ職業として確立していなかった『歯科技工士』の養成を大正14年に30数名から着手したのである。
これが本校の黎明期となるのである。鹿毛俊吾33歳の頃の確固たる思いが、当時の厚生省に足繁く日参し、今日の歯科技工士という職業を成立させたのである。歯科技工士の父と言っても過言ではないだろう。ここに日本の歯科技工士教育のルーツがあるのである。
学校長 桑田正博
 桑田正博は本校の卒業生(第15期生)である。1962年に「日本の歯科界レベルアップのために」アメリカに行かないかと鹿毛俊吾に声をかけられ、恐れを知らない弱冠25歳の桑田正博はニューヨークの地に単身降り立ったのである。

 ある時、女性歯科技工士Gerry Katzの講演会に参加する機会を得た。これが縁となり、今や世界中の歯科界で当たり前の技術(P・F・M)の開発メンバー(Gerryの夫Sigmund Katz科学者もメンバー)に加わるきっかけになったのである。やがてP・F・Mの開発を成し遂げ、世界中を講演することになった桑田正博は10年間の渡米生活から得た「知識」と「技術」を日本に伝達するために帰国し、今日に至るのである。

 日本に拠点を移した桑田正博は、その後も伝達することに傾注し、本校学校長としての学生教育は勿論のこと、世界中の歯科技工士・歯科衛生士そして歯科医師までにも鹿毛俊吾が桑田正博に与えた課題「日本の歯科界レベルアップのために」を今もなお愚直に答え続けている。

ここから始まった歯科技工士教育

1925(大正14年)


鹿毛歯科医院前景
大正3年 江東区本町にて鹿毛歯科医院を開業
        鹿毛俊吾 23歳

千葉県市川市に分院開設
日本橋浪花町診療所
長谷川町(堀留)診療所

大正12年9月1日・1923
関東大震災により診療室全焼
医技分業を唱え始める
大正14年
鹿毛診療所専属の
歯科技工士見習生を募集
歯科技工士教育の第一歩
診療室
奥に創立者鹿毛俊吾が座りこちらに眼差しを向けている。残念ながら技工室の写真が無くお見せできないが、この診療室と同じ空気の中から姿形のまだ曖昧な歯科技工士が産声を上げ、やがて確固たる歯科技工士としての姿を見せて行くのである。
現在の本館校舎

本館第1校舎
1F 図書室 標本室
2F 学科教室 実習室
3F 学校附属研究所
4F 理工学実験室
5F 学科教室 実習室

第2校舎
1F 食堂 学科教室
2F 講堂 学科教室

第3校舎
室内運動場 男子寮



本校教員の活動


桑田正博 学校長
精力的に執筆活動を続けているが、1982年に発行された「セラモメタルテクノロジー1・2」は8カ国で翻訳され、世界中の歯科技工士のバイブルとなっている。

愛歯技工専門学校・学校長/クワタカレッジ・校長
ボストン大学歯学部・客員教授/天津医科大学・客員教授

主な著書
金属焼付ポーセレンの理論と実際
The Harmonized Ceramic Graffiti
歯科技工別冊 Biological Crown Contour 
歯界展望別冊 実践 咬合調整テクニック
Practical Occlusal Adjustment and Function
他多数

所属学会 
アメリカ歯科審美学会(AAED)フェローメンバー
アメリカ歯科補綴学会(AP)名誉会員
日本歯科審美学会(AAED)、アメリカ歯科審美学会(ASDA)、アメリカ歯科審美協会(ASDA)、世界セラミック学会(ISDC)・すべてフェローメンバー/国際歯科学士会(ICD)・名誉会員
岡野京二 副校長
担当 歯冠修複技工実習 歯型彫刻実習

月刊『歯科技工』に連載した「Back to Basics 歯科技工 ここがポイント」が書籍として『卒後5年までに見につけたいインレー・コア・クラウン技工のコツとツボ』・『ブリッジ技工力』が出版された。

所属学会
日本歯科審美学会会員 日本歯科審美学会認定士
日本歯科技工学会会員 評議員
日本医用歯科機器学会 評議員

執筆論文
月刊『歯科技工』連載1~15歯科技工ここがポイント!
連載・歯科技工士教育現場における、上下28本歯列彫刻のススメ 上・中・下 
歯科技工別冊 FUNDAMENTALS of Esthetic Dental Technology「適合」
新歯科技工教本「歯冠修復実習」
他多数
金井正行 教務主任
担当 歯冠修複技工学 歯牙解剖学

教務主任として実務にあたるだけでなく、歯科技工学会認定士審査委員を務めながら、その精力的な発表活動は本校だけに留まらない。

所属学会
日本歯科技工学会 認定士審査委員会委員
日本歯科技工学会 関東支部 学術理事
(社) 日本歯科技工士会 認定講師

執筆論文
新歯科技工教本「歯冠修復実習」
歯科技工別冊「ワックスアップ」
他多数
田中 誠 副教務主任
  担当 有床義歯学主任講師 美術

日本医用歯科機器学会における研究発表が、3年連続で金賞を受賞しており、歯科技工における機器の工夫・開発は群を抜き、留まる事を知らない。また、専門誌における研究論文発表も多数にわたる。

所属学会
日本歯科色彩学会 理事
(社)日本歯科技工士会 認定講師
日本医用歯科機器学会
日本歯科審美学会 カラーコーディネーター委員

執筆論文
新歯科技工士教本「歯科技工美術概論」
日本医用歯科機器学会誌 「補綴物研磨時に有効な保持具について」
月刊『歯科技工』NEW TECHNIQUES 「光重合・UVパターンレジンの簡便な利用法」
他多数